はやひ研究所

haya"hi" Music Lab

僕の中の「武満徹」

谷川俊太郎が聞く 武満徹の素顔」を読み終えました。

この本の感想を書く訳じゃないんだけど、僕は大学を卒業するまでたぶん「タケミツ」を聴きませんでした。それは観念が邪魔をした「積極的に聴かない行為」です。そう、「ゲンヲタ=タケミツ」=「俗」みたいな印象を持たれるのが嫌だったような。

はじめて手にしたCDが「武満徹追悼版 弦楽のためのレクイエム(小澤征爾指揮)」で、そのとき後悔をしたのを思い出します。もっと早く「タケミツ」を聴いていて、生きている間に、僕の好きなある曲のある部分について武満徹に逢って話したかったです。

僕が「タケミツ」で一番好きなのは「ノスタルジア」なんだけど吹奏楽でこんな曲を書くのが夢です。絶対、おかしいと言われそうだけどこの曲、静謐さが漂うお寺とかで点前をしている間(石庭も必要だな)にBGMに流れていたらいいのになといつも考えます。