はやひ研究所

haya"hi" Music Lab

SOHMON III - 相聞III

本日、三木稔先生が逝去しました。以前より前立腺がんを患っておられていましたが、(それにもかかわらず)精力的に作曲活動をされていたと、うかがっていました。(人間)必ずこの日はやってくるとは思っていても、非常に残念でなりません。追悼の意味もこめて、つい最近入手した音盤の紹介をしたいと思います。

相聞III - SOHMON III

Bandmaster 50001 Texas A&M Commerce Perc. Ens.

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収録曲

Marim Dan-Dan

Sohmom III

Yoshitsune Daiko

Cassiopeia Marimbana

Dotoh

Z Conversation

なかなか手に入れるのが難しいですが、ここで購入できます。

サブタイトルに「New and Unknown Percussion Works by Miki Minoru」とあります。あえて言うまでもなく「マリンバ・スピリチュアル」と比べると知らない曲の方が多いです。「Marim Dan-Dan」は聴いてみるとすぐにわかります。なんと「マリンバ・スピリチュアル」のテイストです。ブックレットにも「Little Marimba Spiritual」と書いてありました。

「Cassiopeia Marimbana」はもともと二十絃筝(実際の絃は21本)五面のために書かれたのをマリンバ四重奏にアレンジされていて、やってみたい曲のひとつです。

最後の「Z Conversation=Z改造計画」は国立音大が演奏したのを機にさまざまな打楽器アンサンブルのグループによって日本でも演奏されるようになったのではないでしょうか。実は僕も演奏したことがあり、一筋縄じゃいかないのですが、そこにも魅力があるのかもしれません。あの阿波踊りのリズムが心地よく響く面白いアプローチの曲です。

まだまだ音源に残されていない重要な作品があると思います。是非これからも広く演奏され多くの人に愛され続けることを祈ります。ありがとうございました。合掌。

★★★☆☆

追伸

ひとつだけ心残りがあります。もう16-17年前のことでしょうか、「六段による交響」を編曲させてほしい旨をお話したことがありスコアをいただいたのですが、当時、僕の技量がなく実現していません。いまでは静かに、僕の書庫でそのスコアは眠っています。