はやひ研究所

haya"hi" Music Lab

アンコンねた①大興奮

打楽器奏者にとってこの「アンコン」なるイベントはたいへん有意義なものです。

日頃そんなに多くの打楽器に囲まれることもなく、特殊な奏法にも接することもない打楽器奏者は、この時期に多くのことを学ぶことが出来ます。

ひょんなことからある学校とお付き合いすることになりました。演奏者の初見から本番までわずか10日という「超」ハードスケジュールでしかも曲自体もあまり意味もなく、当初はモチべーションの低いものでした。しかしながら「はやひ」のモチベーションを高めたのはこの「演奏者」達でした。

(普段でしたらこんな曲見向きもしないのに、作曲者が投げかけている仕掛けを解き明かすことに最初のレッスンは終始しました。しかし、このなかでいろいろな発見ができたとこは「大収穫」でした。

「頻繁に行われるテンポ変化に必然があるのか・・・」とか「ゼネラルポーズ」できない「G.P.」をどう処理するかとか・・・こんなにこの曲を深くアナリーゼするとは思いませんでした。

実際のところ初回のレッスンでは曲を通すことは出来ませんでした。次の時にはかならず通して演奏できることを約束して、お別れしました。

第二回のレッスンの日なんと曲が通るではありませんか。はやひは高校生のパワーを見くびっていました。

しかも音楽的に処理されていました。おそらく「あーだ、こーだ」いいながら練習されたのだと思います(ここが重要なんですよね)。正直、不器用な演奏なんですがなんだか「憎めない演奏」でした。この日は、本番の日にある「作戦」を遂行する計画をたてて終えることができました。

本番当日、自分たちにとってもよい演奏ができ、(若干三名程度ですが)十分に審査員のこころをつかんだ演奏が出来たとも思います。ある有名な審査員Bには(ちょっとほめ過ぎじゃないかとも思われるけど)「いままで聴いてきたこの曲なかで一番タイトルに近い演奏でした。」というお褒めのお言葉を頂戴することが出来、セッティングまで褒めてもらえました。このお言葉は我々の「作戦」が成功したことを意味し、まんまと審査員もこの「作戦」にひっかかったことを意味します。

「はやひ」も「演奏者」も「顧問」も「審査員(?)」も・・・・大興奮!!