怪談 新曲誕生②
今年も犯罪を犯してしまいました。年々曲が出来上がるのが遅くなります。さぞかし先生も生徒も気をもんだことでしょう。だって本番の一週間前ですから・・・。
脱稿したのは自宅のピアノやPCの前ではなく、子供がいつも練習してる本番一週間前の音楽室でした。黒板に必要な小節数と各パートが演奏すべきルールだけを書きました。難しい言葉で言えば「不確実性音楽」とか「チャンスオペレーション」だとかになるんだけど、わずか2回のトライアンドエラーでその仕組みをなんと子供たちは飲み込んでしまいました。「ゲンダイオンガク」感がより増した瞬間でした。正直うれしくて涙が出ました。
いつも思うのですが、大人の変な教育観に反して子供はこの「ゲンダイオンガク」を結構楽しんでいます。それはそうでしょう。学校の授業では絶対出てこない音風景で、しかも記憶の片隅に、かっこいい映画音楽やテレビ音楽の片鱗として存在しているものが今目の前で繰り広げられ、かつ自分たちが演奏しているのですから・・・。
それにしてもこの子供たちの練習場が、かっこよく言えば「アトリエ」、大人っぽく言えば「現場」ような雰囲気であることが僕にはととっても幸せなことです。だってみんな一丁前の「芸術家」みたいなんですから・・・。続く。
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