はやひ研究所

haya"hi" Music Lab

怪談 新曲誕生④最終回

曲が完成して一週間後、いよいよ本番です。いつも思うことですが、練習では見せない子供の移動中のはしゃぎっぷりといったら迷惑千万で・・・こっちっはただでさえ緊張しているのに・・・。ちなみに僕が大学時代のとき大会へ向かうバスの中では一言もしゃべってはいけないと・・・前日は風呂にも入れないんですよ。緊張感の維持は難しいものです。

さて「くじ運」のいい先生のおかでプログラム「3番」という結構つらい順番が待っていました。それでも開催者側はプログラム上の不利はないというのは当たり前ですが、やっぱ審査するほうも人間なのでプログラムにおいて過去の記憶からまず忘却が始まります。よっぽどいい演奏しないと(記憶にも残らないし)ドングリ背比べ演奏では後ろのほうの順番の演奏のほうが評価がいいのは決まっています。

ドラマは舞台裏からはじまっていました。今年も親御さんたちは数多い打楽器を手際よく組み立て舞台裏に搬入するのですが、連盟側の人がこう叫んでいます。「はい○○中(僕たちの中学校ね)は今年も同じ作曲家だから打楽器が多いはずだよ。広く(場所を)開けてあげて~。」と作曲家が横にいるのにもかかわらず大声で・・・。さて本番です。ぼくはいつものことながら客席で聞きました。結果的にミスも多く、なんといってもバランスの悪さ・・・他の学校に比べ楽器が全然なっていません。あれだけ練習した打楽器ソロも落ちてしまいました。このことは演奏後子供たちが十分にわかっていました。必ず本番の成果は練習の精度によるのです。嗚呼!!半ば絶望的な(やっぱり代表になりたいので・・・)感傷にひたりながら結果発表までの長い時間をつぶした僕でした。

さあ結果発表です。「ゴールド!!金鳥!!」とりあえず胸をなでおろしました。みんなも気持ちは一緒です。さて残りの学校の結果を興奮しながら聞いていくと他の学校も予想通りの評価で、まともな審査であったことに安心しました。さて・・・

「代表は○○中!。」このときばかりは、プログラム順が早かったことが幸いして一番にその結果を得ることができました。やっぱうれしいものです。山梨県のへんてこりんなコンクールの審査方式に疑問を持ちながらも結果さえ良ければ、こっちのものです(現金なものです)。帰りのバスではさらなる盛り上がりで十分その日の演奏が悪かったことを子供たちも認識していました。次回の支部大会ではもっとより良い演奏につながることでしょう。大変楽しみです。それにしても審査員のコメントで「4月から怪談ですか?来年はもっと楽しい曲にしましょう。」ってほっといてくれ!! ・・・練習は6月半ばからだし、来年はマツケンサンバで出ろって事でしょうか。コンクールでは「悲愴」はできないんだな!!

(審査員の先生、偉そうにいってごめんなさい)

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