はやひ研究所

haya"hi" Music Lab

訃報 A・リード氏逝去②

もうひとつ僕とこのリード大先生とのかかわりに「吹奏楽曲の作編曲」があります。とはいっても勝手にこちらからかかわりを持ったに過ぎないのですが・・・。

僕が吹奏楽の曲をはじめて書いたのは中学3年のときです。ほぼ独学で曲をかいていたのですが、今考えると僕の吹奏楽曲のオーケストレーションの先生はA・リードの前出した「アルメニアンダンスPart1」そのものなのです。吹奏楽オーケストレーションというのは音色変化の少ない楽器だらけでとっても難しいものです。そこで悩んだ僕は「アルメニアンダンスPart1」を教科書にして、いろいろ真似をしながら初めての吹奏楽曲・・・行進曲「青春のとびら」を書いたのです。いまとなってはこのこっぱずかしいタイトルとmollではじまる暗ーいファンファーレ(まるで「オセロ」のような)と木管楽器の6連譜の嵐・・・いっこうにDurには転調されず・・・激しい葬送行進曲といわんばかりの曲でした。

このあとにエリクソン吹奏楽編曲(オーケストラレーション)の教科書に出会うのですが、いまでもこの2冊は僕の「吹奏楽の教科書」です。ちなみに安心してください。さっきの曲はすでに封印されています(っていうかスコアすら行方不明、誰か持っていませんか・・・どこいったんだろう)。