ケチャ～彩色打楽/西村朗作品集

学生時代はなかなか経済的にも余裕がなく欲しいCDとかも欲しいときに購入できなかったですが、さすがに大人になるとCDを買うぐらいは・・・ と言っても、今となっては手に入らない音源も多くあり残念に思うこと多々あります。しかし最近、昔発売していた音源の復刻版が多く出るようになりました。その中のひとつにこの音源があります。 こういう類のCDを聴くと自分の曲を書くときのきっかけになったり、スコアと一緒に聴くことによって自分にはない書法を学べたりもします。 しかし、僕には決してで真似できないのがこの作品からもうかがえる西村朗氏のスコアの緻密さです。よほど我慢強いのか、いくら読みこんでも旋律周期を把握できないくらいの小さな旋律変化による大きな時間の変化(カオスとも呼べるのでしょうか)、奥深いヘテロフォニーの層が一層曲を複雑にさせているのですが、曲全体を聴くと大きなエネルギー変化を感じる(認識する)ことができます。 一度はこの手の曲を書いてみたいですし、聴くたびに「スティールパン」が欲しくなる今日この頃です。 ★★★★☆ ">