はやひ研究所

haya"hi" Music Lab

三善 晃+谷川俊太郎 合唱作品集

三善晃ファンとして最近の新盤ラッシュはうれしい限りです。とりわけ「三善 晃+谷川俊太郎」の合唱作品とは本当に大好きなカップリングです。 いつもこのカップリングで思うことがあります。合唱というのはいわば詩と音楽の二元的な芸術であるにも関わらず、現代的な作品になってしまうと詩自体が複雑な音楽にうもれてしまい、あまり総合的な芸術というよりか音響の一部分のようになってしまっている気がします。しかしこのカップリングではしっかりと詩が音楽の中から聞こえてきてしっかりと主張しているように思います。双方が主張して相反したりと合唱音楽を聴きながらも詩の内容に感動してしまいます。 「クレーの絵本」は変わった編成で中学校の教科書みたいな混声三部です。しかしこのすっきりとした感じが詩の内容とマッチしていい感じです。「やわらかいいのち三章」は岡崎高校の委嘱ですが、どの録音を聴いても途中で出てくるウッドブロックに実はがっかりします。たぶんどの録音も楽器の選択がよくないのか浮いてしまっています・・・(今度演奏される時には僕に相談ください・・・笑)。「生きる」はいささかテンポが速く自分の感動するテンポに合いません。先日のNコンの演奏もえらい速かったです。少しゆっくりなほうが詩の内容にマッチしていると思うのは僕だけでしょうか。それでも目にとって一番好きな合唱曲なんです。 久しぶりに大好きな一枚になりそうな予感です。 ★★★★☆ ">